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フィジーでデング熱流行中
フィジーといえば、ダイビングなどで有名なリゾート地。
この、南の楽園フィジーでデング熱が流行中。
12日までに1万人以上が感染し、11人の死亡が確認された。
感染は昨年12月ごろから拡大。フィジーでは流行したことのない型のデング熱という。
国民の約60人に1人が感染している計算。
デング熱とは?
デングウイルス(Dengue virus)が原因の感染症であり、熱帯病の一つである。
一過性の熱性疾患であり、症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛(Arthralgia)、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を含む。
稀ではあるが、生命を脅かすデング出血熱に発展し、出血、血小板の減少、または血漿(けっしょう)漏出を引き起こしたり、デングショック症候群に発展して出血性ショックを引き起こすこともある。
デング熱は、ヤブカ属の中でも特にネッタイシマカ(Aedes aegypti)やヒトスジシマカ(Aedes albopictus)などの蚊によって媒介される。
ただし、ヒトスジシマカにとってヒトは主な吸血対象ではなく、デング熱の媒介はまれである。
このウイルスには4つの異なる型があり、ある型に感染すると、通常その型に対する終生免疫を獲得するが、他の型に対する免疫は短期間にとどまる。
また、異なる型に続けて感染すると、重度の合併症のリスクが高まる。
現在では、110ヶ国以上で毎年およそ5,000万から1億人が感染する風土病となっている。
デングウイルスに感染しても8割は無症状であり、それ以外も軽度の症状、例えば合併症を伴わない発熱症状が現れるだけがほとんどである。
しかし、5 %の感染者では重症にまで発展し、さらにごく一部では生命を脅かすこともある。
潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は3~14日であるが、ほとんどの場合は4~7日である。
このため、デング熱の流行地域から戻ってきた旅行者が、帰宅してから14日以上経った後で、発熱やその他の症状が出始めた場合、デング熱である可能性は極めて低い。
日本でも発祥した流行例があるデング熱
日本でも第二次世界大戦中、戦地から持ち帰られたウイルスが、日本にも生息するヒトスジシマカによって媒介され、長崎市、佐世保市、広島市、神戸市、大阪市など西日本で流行し20万人が発病したことがある。
海外からの輸入症例(海外で感染してデング熱を発症する症例)は、毎年100例前後(2010年は245症例)報告されている。
また、日本国内感染の可能性を指摘する例もある。
2013年9月に51歳のドイツ人女性が8月19日から31日までの日本旅行から帰国後デング熱を発症した。
飛行機は往復とも直行便を利用し、8月21日から24日の間に滞在していた山梨県笛吹市で蚊に刺されたと言っていることから、厚生労働省は日本国内感染の可能性を否定できないとした。
死亡率は5%以下ということだからまあ、極端に怖がることもないんだろうけど。
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