病気・介護と医療費・介護費更新履歴
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◇サラセミア・携帯キャリアがボランティア「スマホを救うためには充電を分け与え、命を救うためには血を分け与えてください」 (06/12)
◇無資格介護員よ、ヘルパー2級介護職員初任者研修はとりなさいって! (06/11)
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◇安息香酸ナトリウムカフェイン(アンナカ)と安息香ナトリウム (05/21)
◇介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格収得条件・費用・期間 (05/19)
◇介護や看護の仕事を続けるには割り切ることが大事 (05/16)
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◇ぎっくり腰になったら、風呂とマッサージは厳禁です (05/06)
◇STAP細胞?ミューズ細胞?ミューズ細胞ってなに? (04/13)
◇健康のために飲んでいるサプリメントは健康に悪い・セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)のケース (03/26)
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◇セカンドオピニオン外来・「近藤誠がん研究所」のご案内 (02/27)
◇眼鏡の購入代金が確定申告の医療費控除の対象となる条件 (01/31)
褥創発生率1.5%と診療報酬の加算
褥創発生率1.5%で何が起こるか?やっとなぞが判明。
平成26年の診療報酬では、ADL維持向上等体制加算というものが新しくできた。
ADL維持向上等体制加算は、10対1入院基本料をとっている病棟で採用できる加算だ。
7対1の入院基本料の場合も対象となる。
以下、ADL維持向上等体制加算について概要を記載する。
何せ、ADL維持向上等体制加算の正式な内容ときたらわかりにくい上に、長いから。
ADL維持向上等体制加算の要件
1、病棟に、専従(例外あり)「理学療法士等」が1名以上配置されていること。
2、病院内に以下のすべてを満たす常勤医師が1名以上勤務していること。
・リハビリテーション医療に関する3年以上の経験を有していること。
・適切なリハビリテーションに係る研修を修了していること。
3、病棟の直近1年間の新規入院患者のうち、65歳以上の患者が8割以上、又は、循環器系、新生物、消化器系、運動器系若しくは呼吸器系の疾患の患者が6割以上であること。
4、直近1年間に、当該病棟を退院又は転棟した患者(死亡退院を除く。)のうち、退院又は転棟時におけるADLが入院時と比較して低下した患者の割合が3%未満。
・新規に届出をする場合は、直近3月間の実績が施設基準を満たす場合。
・施設基準を満たさなくなったため所定点数を加算できなくなった後、再度届出を行う場合については新規に届出をする場合には該当しない。
・平成27年3月31日までの間に限り、入院時と又は退院時の「ADLスコア」を用いた評価であっても差し支えない。
退院時の「ADLスコア」については、当該病棟から退院又は退棟した時点のADLとする。
5、病棟の入院患者のうち、院内で発生したDESIGN-R分類d2以上の入院患者の割合が1.5%未満であること。
・届出時の直近月の初日に褥瘡を保有する患者数のうち、入院時既に褥瘡保有が記録された患者を除いた患者数
・毎年7月1日院内で発生した褥瘡を保有している入院患者の割合を調査
7、疾患別リハビリテーション料又はがん患者リハビリテーション料の届出を行っていること。
ADL維持向上等体制加算の診療報酬
入院した日から起算して14日を限度とし、1日につき25点を所定点数に加算する。
実際の病院の収入として計算すると、25×10×1ヶ月の入院患者数×14。
仮に、1ヶ月の入院患者数を60人とすると、25×10×60×14=210,000円。
大体、看護婦一人の人件費分くらいなんじゃないだろうか?
まあ、回転率がもっと上がって、1ヶ月の入院患者数が増えれば、もっと、利益が出る。
たとえば、1ヶ月の入院患者数を90人とすると25×10×90×14=315,000。
120人だと420,000円。
回転率が増せば、褥創の院内発生率も低下するはずだし、なんたって問題は、いかに入院患者の回転率を上げることのほうが病院の収益増収の肝かも。
ADL維持向上等体制加算の要件の詳細についてはhttps://www.pt-ot-st.net/contents2/cat_medical_treatment26/24を訪問してみてください。
上の記事は、https://www.pt-ot-st.net/contents2/cat_medical_treatment26/24の記事を要約し、わかりやすいように簡素越したもの。
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