介護の資格

　介護の仕事をする人をヘルパーという。

　ヘルパーの働く場所はさまざまだ。

　利用者の自宅へ訪問して介護を行うホームヘルパー。

　施設や病院で働くヘルパー。

 

　ホームヘルパーなら月1時間でも働くことができる。

　ヘルパーの資格を持っていれば、まあ、働く場所に困らない。

　ヘルパーといっても資格そのものは複数ある。

　では、介護の資格ってどんなものがあるんだろう？

 

介護職員初任者研修（ヘルパー2級）

　介護職の入り口といわれている資格。

　前はヘルパー2級といっていた。

　介護職員初任者研修（ヘルパー2級）は講習を受け修了した者に与えられる認定資格。

　厚生労働省は2005年、介護に携わる者の資格を介護福祉士に一本化する方向を打ち出したのだが、結局需要に対し供給が追いついておらず、現在でも2級以上のホームヘルパーの需要は非常に高い。

　訪問介護（ホームヘルパー）や大体の施設で働くためには、この介護職員初任者研修（ヘルパー2級）は必ず必要。

　ちなみに、病院、グループホームでは無資格でも雇ってくれる場合もある。

 

　介護職員初任者研修（ヘルパー2級）は講習を受けるための要件はほとんどない。

　学歴不問、経験不問。

　犯罪歴がある場合は、講習を受けることができないが、それ以外なら、研修さえ受ければ必ず資格が取れる。

　しかも、資格さえあれば、学歴・経験ともなくても雇ってくれる。

 

　余談だが、以前「相棒」というTV番組で、就職できず、日雇い労働者となり、その状況から抜け出すために医療事務の資格を取ったが、経験が無いということでやっぱり就職できず、住む場所もなくなり、生活保護も受けられず、登場人物が犯罪に手を染め、最後は自殺するというはなしがあった。

　見たとたん思ったものだ、『取る資格を間違えてる』。

 

介護福祉士（介護福祉士実務者研修）

　介護職員初任者研修（ヘルパー2級）の上位資格。

 

　かつては、ヘルパー3級、ヘルパー1級という介護の資格もあった。

　が、ヘルパー3級は働くための資格というより、自分の家族の介護をするための知識を得るためのもの。

　以前は、ヘルパー3級でも雇ってくれるところもあったが、今は、介護の資格としてはほとんど無意味。

　ヘルパー1級はヘルパー2級の上位資格として位置づけられていた。

　ヘルパー1級は介護福祉士と同格といわれていたのだが、このヘルパー1級への研修制度も２０１２年度で廃止となった。

　とはいえ、ヘルパー3級もヘルパー1級も資格そのものはひきつづき存続している。

　また、介護福祉士（介護福祉士実務者研修）の上位資格として、『認定介護福祉士』制度が日本介護福祉士会で検討されている。

 

　給料が安いとか言われる介護職だが、平成24年の調査ではデイサービスや入所施設の介護職員は正規職員で203,600円（たぶん税込み）、パートの月収平均は128,700円、時給では900円前後。

　在宅介護を行うホームヘルパーで正規職員の月給が194,400円、時給では平均時給1,116円。

 

　医療事務の場合、新卒で基本給14万円から17万円。

　これにかなりの時間残業が付いて（レセプト時期になると夜中まで働くことがある）、さらに資格給（医療事務にも1級とかいろいろ種類がある）税込み20万円から25万円位。

　ただし、医療事務の場合全国的に新規の求人が減っている傾向がある。

 

　ちなみに、管理人は正看護婦だが、残業代・休日出勤代・資格手当て含めて手取り24から25万円。

　ボーナスもほとんどでないから、基本給が多少高くてもあまり関係がない･･･。

　ちなみに、サービス残業も多い。

　もちろんどの職種でももっと給料の高い会社や病院もある、低いとこもあるけどね。

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